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【桜まつり ― 此木三紅大「華麗に咲き誇る桜の世界」 & 澤田利一「陽光さす山野の桜」 ―】
2011年2月27日(日) → 2011年5月15日(日)

桜まつり
今回の企画は「桜まつり」と題し、此木三紅大・澤田利一の絵画展を開催します。
日本画と見間違えるほど繊細、緻密に描かれた此木三紅大の桜は、本金箔とプラチナ箔を使った豪華な作品、また、澤田利一は筑波山初め故郷の長閑な風景をバックに、満開の桜を豪快に描いています。
両画家が高度な技術を駆使して描いた大作は、まさに桜の饗宴。
皆様のご来館心よりお待ちしております。


此木三紅大「白猫と桜」(上)、「山桜」(下) 此木三紅大(コノキミクオ)は1937年、東京に生まれ、1963年武蔵野美術大学西洋画科を、1965年にはローマアカデミア美術大学を卒業しました。国画会展での新人賞受賞を皮切りに、その後、シェル賞、第三文明展など幾多の受賞歴を重ね、その作品は具象・抽象を問わないばかりか、正統のアカデミズムから前衛的表現まで幅広く、それぞれが徹底的な完成度を見せています。一つ一つが全く異なる表情を持つため、とても1人の作家による作品だとは思えないほどです。此木は自己模倣に陥ることや、型にはまることからは無縁の作家のようです。やがて、絵画の枠を飛び越えて壁画やパブリックアート、彫刻も手掛けて行きました。此木独自のガンダ彫刻は、鉄屑からユーモラスで遊び心溢れる彫刻作品を創り出し、命あるものとして再び甦らせたものです。
アーティスト此木三紅大の絵画や彫刻を多数所蔵している当ほくさい美術館では、奥の展示室に風神雷神・青い馬などの大作と20代から描き続けた女性人物画を厳選して展示しました。そして、各コーナーにはガンダ彫刻を展示しました。
日常生活を離れて、しばし「華麗に咲き誇る桜の世界」に浸ってみてはいかがでしょう。


澤田利一「古河総合公園」(上)、「桜の古木」(下) 澤田利一(サワダリイチ)は1932年、埼玉県加須市に生まれ、埼玉大学教育学部美術科を卒業。20歳の頃から郷里の大いなる先輩、斉藤与里に師事し、油彩画を学びました。地元学校教員や埼玉県立近代美術館の副館長など重責にありながらも、好きな絵を描き続けました。本格的に絵画の創作活動に入ったのは退職後のこと。時には個展や絵画教室を開催するなど、地域文化教育活動にも尽力しまた。自己の感動をそのままキャンバスに表現するため、直接キャンバスに絵具を押し出し、パレットナイフで平塗りやカットをしながら仕上げていくという技法を使い、迫力ある創造の美を誕生させました。季節の花、筑波山の風景、素朴な人物、温もりのある部屋と静物などテーマは多岐にわたりますが、どの作品にも澤田の優しい人柄と温もりが感じられます。
中でも圧倒的に多いのが筑波の桜、澤田利一の「陽光さす山野の桜」は、見る者を魅了して止みません。

地元作家の斉藤与里、松永敏太郎、斉藤英一、中島睦雄の絵画や彫刻も同時に展示してありますので、お楽しみください。