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【此木三紅大の扇面画展】
2012年1月15日(日) → 2012年3月11日(日)

此木三紅大の扇面画展 ほくさい美術館では「此木三紅大の扇面画展(このきみくおのせんめんがてん)」を開催いたします。
古来より扇は東洋の心ともいえる用美一体の芸術として、長い伝統に培われてきました。夏には涼を求める道具として、儀礼の際の結界として、また芸能などの持ち物として等々。
扇はかつて紙の代りの筆記具であった木簡を綴じたといわれ、檜の薄板を多数綴じ合せて作られた檜扇が、その始まりとされます。やがて紙貼りの扇ができます。儀式や祭礼の場、伝統的芸能の世界に無くてはならぬ存在として活躍してきた扇。そして庶民の暮らしの中にも扇は深く親しまれて、長い時代をともに彩ってきたのです。小さく畳めて軽く、しかも開閉が思いのままという日本の美しい発明品「扇」はその形状の末広がりの所以からも好まれ、大事にされてきました。扇面に描かれる絵も昔から多くの人々が多様な手法技法を凝らして、この特殊な画面構成に挑んできました。王朝絵巻の世界、写経や和歌、水墨画、花鳥風月に人物、風俗、物語など様々に、その美の世界を展開してきたのです。
しかし、時代が変わり生活が変化していく中で、扇の役割も希薄となり、そこに描かれる扇面画も画家の余技の範疇から抜けきれずにおりました。
芸術家此木三紅大は、この扇面といういかにも日本的な魅力ある形体を未来に継承していこうと画家仲間に呼びかけ、1980年、日本扇面芸術協会を創立しました。第一回展を千葉県立美術館にて開催、第七回展からは東京都美術館に会場を移し、今年で三十三回展を迎えます。
現代作家として30年に亘り扇面形という特殊な空間に冒険を試み続けてきた此木三紅大の作品約50点を一堂に展示いたします。
皆様のご来館心よりお待ちしております。

左上「おののき」1998年 / 右上「猫・玉」2010年 / 下「鶏頭図」1991年
左上「おののき」1998年 / 右上「猫・玉」2010年 / 下「鶏頭図」1991年