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【加須市の作家展2016 ― 近代美術から現代・そして未来へ ―】
2016年4月9日(土) → 2016年6月26日(日)

加須市の作家展2016 ほくさい美術館では「加須市の作家展2016」を開催いたします。
今回の展覧会は、郷土加須市の物故作家から現在第一線で活躍されている作家の作品まで100点を一堂に集め展示いたします。
加須市は近代洋画の先駆者と言われる斉藤与里先生をはじめ、郷土を愛する優れた作家を大勢輩出しています。それら偉大な師からの芸術の遺産は、次代を担う芸術家へと脈々と受け継がれています。時間と空間を超え、作家の目をとおして語られたなつかしい風景や古き良き時代を反映した作品と現在の新しい手法による活気あふれる作品をコラボして展示してあります。過去から現代へ、絵には変遷の歴史があり、人にも生きた歴史があります。
芸術文化の振興に寄与してこられた作家に想いを馳せながら、加須市芸術の未来に繋ぐべく精力的に活動されている皆さんの作品に触れ、至福のひと時を体験していただければ幸いです。
皆様のご来館心よりお待ちしております。

左上:「自画像」齊藤英一 / 右上:「森の散歩」城戸玲子 / 左下:「附神山」高橋和一 / 右下:「秋海棠」斉藤与里

左上:「自画像」齊藤英一 / 右上:「森の散歩」城戸玲子
左下:「附神山」高橋和一 / 右下:「秋海棠」斉藤与里


【斉藤与里】
明治18年(1885)、現在の加須市下樋遣川に生まれました。同38年(1905)京都に出て、浅井忠、鹿子木孟郎に学び、同38年(1906)から2年間、鹿子木とともにパリに留学しました。帰国後は、文筆活動を積極的に行い雑誌『白樺』などでゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンなどの後期印象派を初めて日本に紹介しました。大正元年(1912)、岸田劉生、高村光太郎らと「フュウザン会」という若手画家たちのグループを結成。その後、大阪美術学校の創立に参加。また、美術団体の槐樹社結成に参加し、機関誌『美術新論』の主幹として活躍しました。同社解散後は東光会を組織し会頭となるなど画家として、評論家として明治末から大正期の近代洋画の進展に大きな役割を果たしました。大正4年(1915)第9回文展に初出品した《朝》が初入選し、同5年(1916)第10回文展に出品した「収穫」 が文展最初の特選となり、昭和2年(1927)第8回帝展でも「水郷の夏」が特選となっています。昭和34年(1959)4月に加須市の名誉市民第1号に推挙されましたが、同年5月3日、74歳で世を去りました。